英語コーチはあなたの能力を引き出す存在
多動力の認識を間違えてはいけない

さて、今日も、前回に続き、「英語コーチの存在」についてお伝えしていきたいと思います。
まず、私たちが英語学習をする前に理解しなければならないのは、「結果が生まれるプロセス」です。
恐らく、このブログで、もう既に50回以上はお伝えしているプロセスだと思います。
なぜ、ここまで結果が出るまでのプロセスを何度もお伝えするのか。
その理由は、英語学習に成功するには、「行動力」や、「多動力」、「学習量」が鍵だと信じている人が多いからです。
堀江貴文氏の書籍「多動力」はベストセラーとなりましたが、書籍の内容をそのまま信じ、「そうだ!行動さえ起こしていけば、そのうち成功するんだ」と勘違いしている人が増えすぎています。
日本全体を見渡してみてください。
必死に努力をしている人や、「いつかは叶う!」と信じている人の大半が、目標達成することなく、人生を終えてしまっています。
つまり、「多動力」というのは、正しいプロセスで、「多動」を生み出した時にしか効果を出さないということなのです。
当然、堀江氏が言っているように、「目標達成」するには、ビジュアリゼーション、勉学、練習、リピートなど、「多動力」が必要な瞬間は、多々あるでしょう。
しかし、その「多動力」がどこから生まれているのかが重要になってくるのです。
まず、結果が生まれるまでのプロセスは下記の通りです。
①思考→②選択→③行動→④経験→⑤感情=結果
そして、私たちが普段の生活の中で、基準にしているのは、「過去」でしょうか?
それとも「未来」でしょうか?
答えは、
もちろん過去ですよね。
私たち人間は、過去の出来事や信じたこと、教わったことを基準にして今を生きている事で、リスクに身を投げることなく、長生きすることができているのです。
つまり、過去を基準にしていない場合、人類は、既に絶滅していると言えるでしょう。
さて、先ほどのプロセスに話を戻しましょう。
①思考→②選択→③行動→④経験→⑤感情=結果
過去を基準にして、私たち人間が生きているということは、当然のことながら、過去を基準にした思考、選択、行動を起こしているため、得る結果はどうなるでしょうか?
そうです。
過去と同じようになるわけです。
英語学習で例えてみましょう。
「英語学習」と聞いた瞬間、大抵の人が、過去の記憶から、どの英語学習法に取り組むか選択します。
しかし、もし、その結果、一度でも失敗した場合、その学習法は間違っているということでもあるでしょう。
それにも関わらず、再度、学習を始める時でも、また過去を基準にし、選択し、行動を起こしたなら、どのような結果が生まれるでしょうか。
当然、また過去と同じ、「失敗」を得ると思います。
つまり、英語学習を行う時に、過去を基準にし、過去と同じような選択や行動を起こせば起こすほど、同じような結果しか出ないようになっているのです。
それにも関わらず、目標達成をしたことがないコーチや、先生は、「結果を得るためには、とにかく行動を起こしなさい」と言い続けます。
もし、生徒が失敗したなら、それは、方法論がおかしいか、もしくは学習量が足りてない、センスがない、根性がないと間違った教育をしてしまっているのです。
これは大きな間違いではないでしょうか。
なぜなら、どれだけ行動を起こそうが、どれだけ根性を出そうが、過去を基準にしているということは、過去と同じ結果しか得られないようになっているからです。
つまり、方法論や、学習量、根性論なんかよりも先に「思考」を新しいものにしない限りは、「新しい選択」が起こせるようになるわけがないということなのです。
このことを理解せず、堀江氏の「多動力」を信じてしまうとどうなるのか。
当然、過去を基準にして選択や行動を起こします。
そして、「多動」さえすれば結果が出ると信じていますので、普段よりも思い切った選択や行動をしてみますが、無意識的に過去と同じような選択や行動しか行なっていませんので、過去と同じ結果しか得られていないのが現状です。
確かに、行動量や、学習量、多動力は、目標達成に必要なことではあるかもしれませんが、過去を基準にすればするほど結果は同じですので、お金と時間を無駄にすることだということなのです。
では、一体、どうしていけば良いのか。
あなたの思考から生まれる「前提」が結果を左右する

思考を新しいものに変えるための方法は多数ありますが、今回は、一番簡単な方法をお伝えしましょう。
それは、「前提の変化」です。
さて、私たちは過去を基準にして思考し、選択し、行動を起こしています。
どれだけ英語学習をしても、同じような結果しか出せないのは、そのためです。
では、一体、どのような思考を私たちは持っているでしょうか。
私たち日本の教育では、「現実を見ろ!」「リスクから考えろ!」「できるわけがないだろ」というように、目標から遠ざけるような言葉が当たり前に使われます。
つまり、「目標=難しいもの」というプログラムを、代々、大人たちが引き継ぎ、それをそのまま子供たちに伝えているのが現状です。
簡単に成功する人を見かけると、なぜか「そのうち、谷が来るよ!」「あいつも頭を打つ時が来る」と、根拠もない言葉を、簡単に発してしまう文化を持っているのです。
同時に、目標達成したことが少ない人は、「目標達成は特別な人しか達成できない」と言い切ることでしょう。
しかし、少しでも目標達成をしたことがある人は、「目標達成は誰でもできる」と言い切ります。
実際に、英語学習に成功した人が、「自慢をしない」、そして、よく「誰でもできるよ」と言い切るのはまさに、目標達成は誰でもできるものだと心から信じているからです。
そして、言い切るということは、そこまで複雑なプロセスを辿っていないことがわかります。
しかし、目標達成をしたことがない人ほど、数字を気にしたり、「現実を見ろ!」と言ってみたり、「自分は目標達成できなかった(やり方を知らなかっただけ)。だから君もできないよ」という教育を、当たり前のようにしてしまっているのです。
ただ、よく考えると、誰でも一回は成功体験を持っているはずです。
例えば、留学に行こうとする人に対して、「えー!すごいね!」「いいね」と褒めてくれても、留学する本人からすると、当たり前のことだと感じるでしょう。
もしくは、あなたが過去において優れていた教科を思い出してみてください。
その教科ができることを、誰かが褒めても、「いや。当たり前だと思っていたけど」というような反応になるはずなのです。
つまり、目標達成に成功する人というのは、目標達成して当たり前だという前提を持って選択や行動をしているということでもあります。
例えば、英語学習を始めるとなった時、まず脳裏に浮かぶ言葉は何でしょうか。
「そうだ。前もできなかったし、私センスないのか。ただ、今年は挑戦してみよう!」というように、「できない」「センスがないのかも」という言葉を前提として学習を始めている場合がほとんどです。
すると、当然、過去と同じような結果しか得られないはずなのです。
これが、英語学習に失敗する人々の共通点です。
とにかく過去を基準にし、前提は「できない」「自分なんて」というところから選択や行動する結果、失敗を繰り返してしまっているのです。
しかし、英語学習に成功する人はどうでしょうか。
まず、前提が異なります。
彼らの前提は、「英語学習は当たり前のように成功できるもの」「自分は、目標を達成しワクワクする体験ができる人間だ」という前提から、物事を選択し、行動しているのです。
ここが、英語学習に成功する人としない人の、一番の違いなのです。
つまり、学校教育では、「できない前提」を作る文化がなぜか蔓延っていますので、「いやー私なんて、、」「私にはできない。」ということが、当たり前のようになってきています。
もし、「私にはできる!」と言い張るものなら、その場の空気が乱れてしまうという異様な文化を持っていることも間違いないでしょう。
確かに、学校教育は、このようなシステムが当たり前のように作られているのかもしれません。
しかし、米国で開発された「コーチング」は違います。
コーチングの前提としては、「誰かにできたことなら、自分でもできる」となっています。
つまり、あなたの中には、既に、英語学習に成功するリソースが、たっぷり詰まっているのです。
あなたでも、英語学習に成功する可能性は100%あるということなのです。
英語コーチは、セッションをする中で、あなたの中に「目標達成するリソースは絶対にある」という前提で目標達成を支援するため、必ず、これまで秘めていた能力、スキル、経験などのリソースを見つけ出すことができます。
ここが英語教師(講師)と英語コーチの大きな違いです。
当然、世の中には、ティーチャー、コーチ、どちらの存在も必要ですが、ティーチャーは知識、コーチは目標達成するためのプロフェッショナルツールです。
そのため、あなたの中にあるリソース(能力)を引き出すためのセッションを多数行なっていきます。
そして、前提を変えることで、新しい選択ができ、新しい行動を生み出すことができるため、これまでとは全く違う結果を得ることができるようになるのです。
もし、あなたが今、「自分にはできない」という前提を持っているのであれば、まず、前提を変えていく必要があります。
教材を選択するとき、学習法を選択するときに人間が持っている前提は、結果を大きく左右します。
ぜひ、今すぐ前提に変化を起こしてみてください。
今日はこれで終わりたいと思います。